ANSICPPについて

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解説

ANSICPP(という名前で、『Cマガジン』付録FDに収録された...と思う)は、LSI C-86付属(試食版にも付属)のCPPのソースコードをベースに、きだあきら氏により、よりANSI(標準)準拠に近付けるべく改造されたCPPです。

現在では松井潔氏による、より完成されたCプリプロセッサの実装である mcpp と検証セットが公開されており、このANSICPPについては史料としての興味が主となると考えられますが、そのREADME.DOCはCプリプロセッサについて、特に規格のコーナーケースなど読み物として大変面白く、また往年の著名な処理系のCPPのコーナーケースに対する振舞いといった記録もあり、ここに転載することにしました。

README.DOC

(cpp for LSI C-86 Version 1.5k1(beta10), LSI C-86 用改造版 cpp 解説書, 7-Feb-1994)

拡張子を .txt にするために、ファイル名を README.DOC から README_DOC.txt に変更した以外は私が入手したままです。転載に関係する権利関係の扱いなどは文書の最後のほうにありますので、そちらをご確認ください。

ANSICPPは、当時パソコン通信で配布されたようですが、ベクターのオンラインソフトウェア集などに収録されたり、インターネットで配布されたことは(私の確認している限りでは)無く、パソコン通信以外では、私がこれを入手した、『Cマガジン』の付録FDにLSI C-86試食版と一緒に数回ほど収録されたもののみと思われます。数回のうちのどれかの回で『Cマガジン』本誌にも、このREADME.DOCから抜粋した解説が記事として掲載されていた記憶があります。(TBD、当該号の書誌情報)