index

「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ第 2 版」についてのメモ

内容の確認は初版(「第 2 版」の初版)でおこなっている。

カバーの広告で気づいたのだが同じ著者でずいぶんいろいろな分野の「体系的に学ぶ」シリーズを出しているものだ...

第 1 章, 第 2 章

とくになし

第 3 章

p.68 の図、およびその前後の説明の、凸レンズで集光された光が 1 点に集まり、(焦点がピンホールカメラのピンホールに相当して、)その向こう側に像ができる、という説明は間違っている。

ピンホールカメラのピンホールに相当するのはレンズ面であり、被写体のある一点で乱反射(この本では「錯乱」という用語を使っているが、「錯乱円」という別の用語がありそれとは別の意味なので、紛らわしいのでこのページでは「乱反射」を使う)した光は、レンズ面全体を通って、焦点で再び 1 点で集まる。同じようにして、被写体の各点からの光は、焦点面の対応する 1 点に集まり、像を作るのである。焦点に、像ができるのである。

光線と像の関係は、本書 4 ページおよび 6 ページの図が正しい(4 ページおよび 6 ページの図では、レンズの中央を通る光線のみ示されている)。

p.87 テレフォトとレトロフォーカスの図は説明が不足している。

テレフォト

テレフォト↑

レトロフォーカス

レトロフォーカス↑

このように補助線がないと、焦点距離の光学的意味がわからない。

p.92-93 標準レンズでも絞りを閉め/開ければ、広角/望遠と同じ効果を得ることができる旨の説明があるが誤解をまねくように思う。広角の遠近感、望遠の圧縮感は画角(パースペクティブ)によるものであり、「標準レンズでも被写界深度が深い/浅い絵を得ることはできる」という直接的な説明が正確だろう。

第 4 章

p.151 ×他板方式 ○多板方式

第 5 章, 第 6 章

とくになし