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ほとんどのリンクがデッドリンクになってます。そのうち気が向いたらメンテします。
先日ひょんなことから,Sony 製ポータブル Compact Disc プレーヤ D-E880 を補修部品の実費+α程度の出費で手に入れてしまいまして, 電池は保つは振動には強いはでご機嫌なのですが(スピンドルが間欠的に 駆動されてるのには驚きました.最近のポータブル MD プレーヤでは 2 〜 30 秒は平気で止まっているという話を聞いてはいたのですけど), ちょっと気になったことがありました.
それは蓋の『 CD WALKMAN 』というロゴです. 確か昔は Discman だったよなぁ... とか思いながら「頼みの網(あみ)」 ということでウェブで調べてみたら,Discman の名前が残っているのは, データディスクマンと CD-ROM ディスクマンのほうだけで, オーディオのほうは,通称であった『 CD ウォークマン』に統合されたみたいですね.
で,私がここで「通称であった」とか「統合された」という妙ないいまわしをしているのには理由があります. なんとなれば,『ディスクマン』と『 CD ウォークマン』というのは, そもそもは別系統の製品だったからです.
ウェブで調べる限り,その本来の『 CD ウォークマン』 についてはほとんど知られてないようなので,以下,簡単に紹介を書きます.
初代『ディスクマン』が "D-50" であり, LP では不可能な,音楽消費市場の爆発的拡大を CD によって図る (「 CD がレコード業界を救う」―― "CD はこう生まれ未来をこう変える" 天外伺郎著(正気ととんでもの境目がかいま見られるという,貴重な「ちょっと 'と' 」な本)より) ための切り札として投入され,見事に役割を果たしたのは知られるところです.
そして,Sony はその後『 CD ウォークマン』という名を冠した別シリーズの (とはいえ型番は D-??? である)製品を出します.むろんこんにちの 『 CD ウォークマン』は『ディスクマン』の末裔であり,本家(?) 『 CD ウォークマン』の末裔は...
Sony が世に問うた(そして淘汰された)『 CD ウォークマン』とは, 8cm CD 専用機だったのである.
いかんせん上方投影面積は大きくならざるをえず,振動に弱く,電池の保ちもさほどでない. Sony の技術者としては,そんなシロモノでウォークマンを名乗るのはおこがましい, と考えたのではないか? とか想像してしまうのですが, とにかくふつうのポータブル CD プレーヤは『ディスクマン』であり, 『 CD ウォークマン』の名は 8cm CD 専用機に捧げられたのでした.
(実際,商品の特性が(コンパクトカセット)ウォークマンとディスクマンではだいぶ異なります. ウォークマンは既にラジカセ等のレコーダを持っているユーザが買う, 再生専用のセカンドプレーヤという位置付けなのに対し, CD はそもそも再生専用で,ディスクマンは 1 台目のプレーヤとして買われた. 録音機能付きウォークマンがデンスケ のかわりとして意外に人気があったことも考えると,やはり MD がウォークマンの後継に相応しいとは言える.ちなみに私が Sony だましいを感じる機械というと WM-D6C と NT-2 と ICF-2001 でしょうか.どれも写真で見たことしかないのですけど)
さて,さきほどより「 8cm 専用」という表現を使っていますが, 実はこの表現は,初代のモデルにしかあてはまらないので 50% しか正確ではありません.
2 代目は,上方投影面積は確かに 8cm CD サイズでした.にもかかわらず, 12.5cm CD の再生も可能だったのです! 側面の 2 辺にあたるカバーを外し, スピンドルをずらして,回転するメディアをむき出しにして,12.5cm CD は 再生されていたのです.なお,この 2 代目は Discman ブランドでした.
(この項目、ご指摘をいただいて修正しました)
↑ちょっと比率が変ですね
「そういえば,見た記憶がある」というかたが, 結構いらっしゃるのではないかと思います.それが,『本家 CD ウォークマン』なのです.
見たことがないかたのために補足しますと,映画『 JM 』 で主人公がディスクから脳にアップロードする時に使うアレ(ほどカッコよくないし, 速度も等速 CD のそれ.映画観てないかたごめなんさい)とか, 昔のいわゆるポータブル電蓄に LP を掛けた感じというか,そんな雰囲気がありました.
よく考えると,むき出しで再生してる状態では,もち歩くどころではなく, そこらにポンと置いておくのも怖い,とか思えますけど (^^;
動画がありましたのでリンク http://www.youtube.com/watch?v=vbfrsoAqFPI
(以上につきまして中田様より情報をいただきました。ありがとうございました)
↑ただ単に,登場人物のセリフ中に「ディスクマン」という単語があるので... (銀座)ソニービルの前でディスクマンを聞きながらβのカセットを手に持ってる女子高生, って,脳内で映像化したらアレゲ過ぎる気配が(爆)
一応パズラー型の探偵モノなので, このシリーズをネタにゲームにしようとか考えるメーカーは無いのかなぁ, とか思うんですけど... ゲームになったら「美理萌え〜」 とか間抜けな言動が可能になるのに
↑カセットより小さいプレーヤ,というガジェットが出てくる.
ヘッドとキャプスタン・ピンチローラが付いた軍艦部(?)からレバー状に巻き取り側駆動用の軸を引き出し
(昔の 8mm 映写機のようなギミックか?)カセットハーフの上部と回転軸に噛ませる,
という設定になっていた(と思う).鉄‐ネオジウム系の磁石を使うことでモータが小型化できた,
とか.流石にステッピングモータで今みたいに薄べったくなってしまうとまでは予測できなかったようだ.
(東芝ウォーキーにそのような、「カセットより小さいプレイヤー」モデルがあったようだ) 聞くところによると,小松左京賞のために作品を読んでいて
小松 2000年に小松左京賞(角川春樹事務所主催)ができた。最終選考で作品を読むんだけど、登場人物はインターネットや携帯電話を使うわね。何やっているか分からへん。来年から候補作読むの、やめさせてくれと言っている(笑い)。
(桂米朝との対談記事より引用)ということだそうで, 私はこの記事を読んだとき,21 世紀になっちまったんだなぁ, というよくわからない感慨が沸いたような気がしました.
計算機屋の一部には再帰の訳語としておなじみのあたま山(頭山)って, 上方ではさくらんぼって題なんですね... 知らなかった
メモ。TBD サウンドバーガー、フラミンゴ、ヘリプレーヤー等のレコードプレイヤについて