MULT-i (むると-あい) 0.1 (C) 2002 M・anon MULT-i (むると-あい) は, AQUAPLUS より発売されている mobile equipment, PIECE (以下, ロゴに似せて "P/ECE" と表記) 用の, 代替カーネルで, ITRON ベースのリアルタイム OS (RTOS) カーネルです. プリエンプティブ・マルチ タスクを実現しています. 0 注意事項 ---------- 0.1 保障と再配布, 流用について ------------------------------ 本ソフトウェアは一切無保障です. M・anon の権利が及ぶ範囲については, 流用・改造は自由とします. 再配布はアーカイブの内容と構成を損なわなければ自由です. 禁止事項は, 部分的に再配布する行為と, 改変を加えたものを, 改変を加えて ない本ソフトウェアそのものであるかのごとく偽ること, です. 本ソフトウェア自体が他から流用している部分に関しては, 次項を参照してく ださい. これらの規定は Version 0.1 公開にあたっての暫定的なものです. 0.2 流用部分の扱い ------------------ 本家カーネルの多くの部分を流用しています. ですので, 流用部分の扱いに関係する AQUAPLUS のコメントを引用します. >引用開始< P/ECE Information  P/ECE Information ページ ■ P/ECEに関する弊社からのコメントを掲載します。■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 付属ソースを元にしたプログラムの再配布の扱いについて 12月21日(金)11時14分 P/ECEは、カーネル、ライブラリ、アプリケーションのソースファイルを公開して います。 P/ECE付属のセットアップCD、WEB等による配布での差分等によって 得られる、ソースを元に、改造したプログラムを発表・配布・販売する事に関して の扱いをお知らせします。 これらのソースに関しては、アクアプラスが著作権を所有していますが、 P/ECE用 のプログラムである限り、このソースを元にプログラムを改良して自由に再配布す る事が可能です。WEBやCD−ROM等のメディアを使って発表する際に、アク アプラスの許可を得る必要はありません。 但し、配布する際には、元にしたソースファイル名が明確にドキュメントに記述さ れている必要があります。また、その改変されたプログラムにより、使用したユー ザの P/ECE並びにPCに不具合が発生した場合の責任をアクアプラスに求めないよ うに告知されていなければなりません。 また、アクアプラスは、これらの変更を加えたプログラムの内容並び、適用した結 果について、一切の責任を負うものではありません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >引用終了< これに従いまして, M・anon は以下のとおり告知をおこないます. 元にしたファイルを, 以下に示します. ディレクトリ include 内 piece.h s1c33cpu.h stddef.h string.h ディレクトリ lib\src 内 makefile ディレクトリ sysdev\pcekn 内 critical.c hard.c lcd.c makefile pcekn.c pcekn.cm pcekn.h vector.h また, MULT-i を使用したことによって, P/ECE並びにPCに不具合が発生した 場合の責任をアクアプラスに求めないようにしてください. ====================================================================== 以下, 簡単な Q & A です. そのうちきちんとドキュメントを書きます. Q 開発環境の中に展開していいですか ? A まずいです. いくつかのファイルが衝突しますので, 絶対に別のところに展開 してください. Q コンパイルできません ! A 本家カーネルのソース等から流用できるファイルは添付してません. 各自で用意してください. それと pcc33.cfg という設定ファイル内の記述にも注意してください. Q "MULT-i" を声に出して読む時の発音は ? A 「むると-あい」です. MiSPO Co., Ltd の NORTi (のーと-あい) とか知る人ぞ知る ASURA-I (あ しゅら-あい) を意識してます. 余談ですが, NORTi は iTRON の逆綴りです. なお, プロジェクトの初期には i-TRON とか B-TRON と表記してましたが, こんにちでは ITRON とか BTRON と表記するのが正しい書き方ということになっています (ただし eTRON は ETRON ではなく eTRON で, T-Engine は TENGINE ではなく T-Engine です) . FreeBSD を free BSD としてはいけない (ましてや, フリー BSD なんてとん でもない) のと同様, ちゃんと書きましょう. 「まるち」とか「みゅるてぃ」と読んではいけません. ましてや「えいちえむ えっくすとうぇるう゛」ではありません. Q "MULT-i" の由来は ? A NEC のパソコン PC-98 シリーズの, 「98 マルチ」と呼ばれる系列の 2 代目 (PC-9821Ce) 以降のモデルにおけるロゴの表記 ("MULTi") をぱくったもので す. 来須川電工のアンドロイドとは何の関連もないようです. 来栖川電工とも 全く関係ありませんので誤解なきよう. (だれも誤解しないってば) Q インストール方法は ? A ふつうのカーネルアップデートと同じ手順で, 標準のカーネルのシステム イメージのかわりに MULT-i のイメージを P/ECE に送るだけです. この説明で わかるひとが対象なシステムですのであしからず. ふつ〜, make bios で転送するでしょう. そもそもコンパイルしないとどうにもできません. 危険回避のため意図的に難 しくしています. Q 元のカーネルに戻したい時は ? A いわゆる「緊急用カーネル」が生きていますので, SELECT+方向下を押しなが らリセット→通常のカーネルを送る, という手順で元に戻せます. Q ブート・システム (緊急用カーネル) は差し替えないんですか ? A 手間 (復元ができるように USB 通信とフラッシュ書き込みを完動させなけれ ばならない) とリスク (バグ等で復元が困難になる) のわりに, 得られるもの (フラッシュ ROM が 8K バイト余計に使える) が少ないと判断しました. Q どのバージョンの ITRON に準拠してるんですか ? A 基本的には μITRON 4.0 です. サブセット化については μITRON 3.0 も参考 にしました. コンフィギュレーションは独自の簡素なやりかたです. 仕様に定義があるコン フィギュレータのようなものはありません.