ttf ファイルを用意してください. Windows 用のフォントならばそのまま使うことが出来ます.
Macintosh 用の TrueType フォント (Font suitcase) しかない場合, suitcase から中身を
引っ張り出して, さらにそのファイルのリソースフォークからなんとかして TrueType
フォーマットの部分だけを引っ張り出せば使えるのですが, 単純ではないので, TrueType の仕様を
自分で見てわからなければあきらめてください.
取り込み画面中では, アーヴ文化学院で配布されているHATTORI KOUICHIさんの フォントファイルをファイル例に使わさせていただきました.
「Microsoft Windows 用 TTF」とか「Apple Macintosh 用 TTF」とかいう記述が, 今回の 作業の下準備の調査中に目に付いたのですが, TrueType 自体はどっちも同じもので, 本体だけ上で説明したように引きずり出せば Apple Macintosh から Microsoft Windows (あるいは Unix の FreeType 等) 用のファイルが作れますし, 逆も原理的には可能です.
それぞれのシステムに特異なキャラクタイメージ (制御コード用など) の配列が ことなったりするために, システム用フォントの場合, 一応区別する必要があるのですが, アースフォントのような場合には, 入れモノの問題というだけで, 特に区別する意味は 実はありません.
中身を知って, ベンダ非依存なユーザになりませう★ミ
以下の画面例は, システムが超漢字 (初代), 媒体はフロッピディスクですが, 他の組合せでも
ほとんど同じと思います.
(「書体」にあらわれるフォントセット名の並びは, システムの版によってだいぶ異なっていると
思いますが, 特に問題にはなりませんので気にしないでください)
ttf ファイルを B-right/V (および超漢字 : 以下, B-right/V とのみ記述) に「生身」としてもっていきます.
「生身」 (なまみ) とは, BTRON の「実身/仮身」に対して便宜的に使われている呼称で,
任意のファイルを「そのまま」BTRON に持ってきたものをいいます.
手順を画面例で示します.
ファイル変換を起動
無変換 (詳細) を選択
詳細設定 (レコードタイプを 31 に, 他はそのまま)
変換完了
ここで, 変換した ttf ファイルを使ってフォントを登録してしまうと, 英文字のアルファベットを
アースに差し替える (Microsoft Windows 上におけるそれと同じような) フォントが登録されてしまいます.
しかし, 正しい登録データを作るために必要な情報を得るために, とにかく一旦登録する必要があります.
「システム環境設定」の「書体」に ttf をドラッグ
「フォント設定」ウィンドウが開く
特に設定はいじらずに, ウィンドウを閉じる (閉じようとすると登録するか尋ねられる)
フォントが追加されている
登録したフォントを選択して (インジケータを確認すること) メニューから「操作」「保存」を選ぶ
保存先と名称を確認するパネルが出るのでそのまま「保存」を選ぶ
初期ウィンドウの左上のところに保存された実身の仮身があらわれる
(この中身には ttf データの他に B-right/V のためのフォント情報も含まれている)
もとの ttf ファイルはこれ以降いらないので削除しておく
登録したフォントを選択して (インジケータを確認すること) メニューから「操作」「削除」を選ぶ
削除を確認するパネルが出るので削除を選ぶ
削除されている